COMMAND
機能
コマンドプロセッサの起動
書式
COMMAND [/P] [/D] [/E:環境エリアサイズ] [/H:ヒストリエリアサイズ] [/C] (文字列)]
関連
備考
外部コマンド
解説
OSであるHuman68kとユーザーとの橋渡し、ユーザーインターフェイスともなるのがこの”COMMAND.X”です。コマンドプロセッサ、人によってはシェルとも言います。通常、Human68kを起動すると、すぐにこのコマンドが実行され、プロンプトが表示されます。
”COMMAND.X”が実行された状態でさらにこのコマンドを実行することによって、”COMMAND.X”が子プロセスとして実行されます。”COMMAND.X”の上に”COMMAND.X”が重なった(ような)状態です。”COMMAND.X”に限らず他のアプリケーションを親プロセスとして呼出も可能です。
スイッチの説明
/P
- このスイッチを付けてコマンドを実行すると、”EXIT”コマンドを実行しても親プロセスに戻れません。なお自動的にAUTOEXEC.BATが実行されます。
/D
- “/P”スイッチと同時に使用するとAUTOEXEC.BATが実行されません。
/E:
環境エリアサイズ
- “SET”コマンドで必要な「環境エリアサイズ」を設定します。環境エリアサイズとはHuman68kが環境文字列を保存しておく場所の大きさの事です。指定できる数値は、0~255で、1個当たり256バイトの大きさとなります。デフォルト(初期)値は0で512バイトとなります。
/H:
ヒストリエリアサイズ
- “HIS”コマンドで必要な「ヒストリエリアサイズ」を設定します。環境エリアサイズとはHuman68kが環境文字列を保存しておく場所の大きさの事です。指定できる数値は、0~255で、1個当たり256バイトの大きさとなります。デフォルト(初期)値は0で512バイトとなります。
/C
(文字列)
- 文字列で指定されたコマンドやバッチファイル等が実行されます。実行終了後は実行前の状態に復帰します。
バッチファイル内で別のバッチファイルを起動したいときに使用すると便利です。通常バッチファイルからバッチファイルを呼び出すことは出来ません。 “/C”を省略し文字列だけ指定可能です。また、“/C”の後には別のオプション、スイッチは記述できません。
エラーコード
COMMAND.Xコマンドはバッチファイル実行中と“/C”スイッチ付きで実行された時に下記のようなエラーコードを返します。IFコマンドのERRORLEVELオプションで利用することにより、バッチファイルなどの作成に効力を発揮します。なお、特に明記のない限り下位バイト(nn部分)は不定です。
$00nn(0~255)
外部コマンドのプロセス終了コードと同一の値です。
$01nn(256~511)
外部コマンドの常駐終了した場合の値です。
$02nn(512~767)
コマンドが[CTRL]キー+[C]キーによって中断された場合の値です。
$03nn(768~1023)
ファンクションコールエラーによって強制的に終了した場合の値です。下位バイトはHuman68kのエラーコードになります
$04nn(1024~1279)
バッチ処理の実行時エラーの場合の値です。
$05nn(1280~1535)
内部コマンド中にエラーが生じた場合の値です。下位バイトは下記のとおり。
- “00” パラメータエラー
- “01” ファイル読み出ししエラー
- “02” ファイル書き込みエラー
- “03” ファイルが見つからない
- “04” ディレクトリが満杯
- “05” ディスク容量が満杯
$06nn(1536~1791)
指定されたコマンドが見つからなかった場合の値です。