起動時にHuman68kが割り当てるディスクバッファ数とバッファ容量を指定
BUFFERS=<ディスクバッファ数> [<バッファ容量>]
ディスクバッファ容量を設定するコマンドです。ディスクバッファとはディスクへのアクセスを高速に行うためのものです。一度アクセスしたデータをディスクより高速なメモリに溜め込む事で2度目以降、同じデータをアクセスする場合に高速化が図れます。
ここで言うディスクバッファ数とはバッファ容量の数を表し、バッファ容量とはディスクバッファ数単位当たりのメモリ容量(バイト単位)を差します。例えば、ディスクバッファ数が10、バッファ容量が2048とすると、10×2048=20480バイトとなります。但し、1バッファあたり別に16バイトを使用するので、今の例では実際に使われるメモリが10×(2048+16)=20640バイトとなります。
このコマンドでバッファ設定をしない場合、ディスクバッファ数は20、バッファ容量は1024が自動的に設定されます。
バッファ容量の設定に関して、注意する点があります。先ず、指定できる範囲が1024~32768となること。次に、バッファを利用するデバイスの1セクタ容量以上の値を設定することです。このコマンドでは、デバイスドライバより1セクタづつバッファに読み込むため、バッファ容量は対象となるセクタ容量以上でなくてはなりません。1セクタが2048の容量であれば、2048以上の値を設定します。
・ディスクバッファ数を30、バッファ容量を2048に設定する。
CONFIG.SYSファイルに下記の行を追加、又は変更します。
BUFFERS=30 2048